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People

岸田 徹
Toru Kishida

NPO法人がんノート 代表理事
Representative Director.

1987年大阪府出身。立命館大学卒。NPO法人がんノート 代表理事。
学生時代は「現地で働く日本人を取材する」というテーマを自らに課し、世界を旅して回る。25歳で「胚細胞腫瘍(胎児性がん)」という希少がんを患い、3か月の抗がん剤治療、2度の手術を受ける。約2年後に再発し手術を受け、現在は経過観察中。
がん経験者へインタビューを行い、それをYouTubeで生配信する番組「がんノート」を2014年から始動。出演したがん経験者は400人を超え、世界最大級のがん経験者インタビュー番組となっている。
現在は、国立がん研究センター企画戦略局広報、東京医科歯科大学特別講師、東京都がん教育ゲスト講師、厚生労働省「がんとの共生のあり方」検討委員や「がんの緩和ケアに係る部会」検討員なども務める。

所属チーム
リカレントカレッジ
Cancerストーリー

僕は、20代でがんになった時、医療情報については医療者や病院から、受け取ることができました。ただ「患者側の情報」例えば、家族にどう打ち明けるのか、お金の工面はどうするのか、後遺症の悩みや、復職などに関しての情報が当時はあまり見当たらなかったんです。
そこで、医療以外の「患者側の情報も大切だ」ということを思い、実際にがん経験者にインタビューし、それを求めている方たちとシェアすれば良いのだと考えました。そして2014年から「がんノート」という、がん経験者へのインタビューをYouTubeでLive配信する番組をスタートさせました。
 今では、がん患者さんを90分インタビューする「がんノートorigin」をはじめ、患者さん闘病経過について感情の上がり下がりをグラフ化して(ペイシェントジャーニー)、経験談を訊く30分のショートインタビュー「がんノートmini」、テーマに沿ってゲスト2名とゆるくトークする「がんノートnight」の3つの配信を木曜日の20時から行っています。LIVE配信やコメント欄などを通じて双方向のコミュニケーションを視聴者ととっています。
僕は「がんノート」の活動を通して、多くのAYA世代と呼ばれる「15歳~39歳」の世代のがん経験者と多く接してきました。そんな折に、AYA世代のがんに関する学術集会を開催する、一般社団法人AYAがんの医療と支援のあり方研究会の理事として就任することにもなりました。
AYA世代は人生の中で、多くの変化を体験する年代です。学校・部活・友達・アルバイト・サークル・1人暮らし・就職・恋愛・結婚・妊娠・出産などなど…。”がん”と向き合うことに世代は関係ありませんが、大人に比べてAYA世代の方への”がん”のサポートは、まだまだ整っていない現状があることに気が付きました。僕は、選択肢がたくさんある世代だからこそ、さまざまなサポートがなくてはと考えています。それらを含めた今の日本の社会課題の解決を、産官学民医のそれぞれから多角的なアプローチが可能な「CancerX」で実現出来ればと思っています。

がんノートHP: https://gannote.com
がんノートYouTubeチャンネル: https://www.youtube.com/c/gannotejapan

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