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細谷 美弥
Miya Hosotani

奈良県出身。東京在住。大阪で働いていましたが主人の「東京で仕事したい」の一言で東京へ転勤。すぐに関西に帰れると思っていたところ主人の転職で片道きっぷとなる。身体障害者療護施設の立ち上げのお手伝いで一度2年間関西へ、また東京に戻って人材会社で委託事業の経費処理を担当。2019年に乳がんを告知され、主治医の「働けるよ」の一言で治療と仕事を両立しながら働き続けて2024年10月に定年退職。自身の経験から治療と仕事の両立に関わるセミナーを実施。最初は患者本人の役に立つことを課題としていましたが、そのうち企業や一緒に働く周囲の人の意識に課題があると思いセミナーの幅をひろげて誰かの役に立てばと考えています。

Cancerストーリー

仕事も定年を迎え人生の終いを考える年齢になったときの乳がん。頭をよぎったのは「休職したら戻る場所がなくなるんじゃないか」でした。告知のときに主治医に「治療しながら働けるよ」と言われたこと、上長が「何か働けないことがおきたら、その時に考えたらいい」と言われたことで働きながら治療することを選択しました。抗がん剤治療、手術、放射線治療と進むなかで脱毛をはじめ副作用には悩まされましたが、どうにか乗り切り体調も落ち着いたら誰かの役にたちたいと思う気持ちがわいてきました。「治療と仕事の両立支援」を課題に、まずは患者本人が先輩サバイバーの話を聞いて一歩前に踏み出せるようなセミナーを開催。患者仲間の話を聞くうちに職場の上司や同僚とのがんに対する認識の違いを聞いて課題があると感じ幅を広げていきたいと考えています。
あとACPがよく聞かれますが、普段から自分が大切にしていることなどを考えることが必要と感じていてACPの前にALPを!と考えています。
そして、患者の年齢はさまざまですが、親の介護を担う年齢とも重なる人も多いです。私も手術の1か月前に90歳を過ぎて一人暮らしをしていた父が軽い脳梗塞で入院、退院後の施設入所が重なりました。治療、介護、仕事は別々の課題ではなく、繋がっているんだと実感しました。
CancerXはいろんな立場のメンバーが「がんと言われても動揺しない社会」を目指していて、いろんな側面を見ることができるので参加したいと思いました。

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