研究開発治療(R&D)は過去4回のセッションにおいて、いかにして薬や治療法が患者さんに届くのか、その過程にある課題に注目して実施して参りました。 今回のWCW2023 ではがん治療のみにかかわらずとても重要視されている「患者中心 Patient centrisity」について、創薬研究開発、そして薬に限らない事業活動にも注目して議論します。 特に製薬会社において、患者中心の医薬品の開発を進めるためには積極的に患者さんの声を取り入れる Patient Engagement(PE)と呼ばれるアプローチの重要性が認識され、多くの製薬企業が様々な取り組みを行うようになっています。
しかしながら、患者さんが病気の症状や治療を受ける上でどういったことに困っているのか、真のニーズを取り入れて創薬研究の開発初期から反映させるには多くの課題があります。
例えば、
・製薬企業と患者さんが直接交流しようとどのような課題が発生しするのか?またどのようにしてそれを解決してゆけば良いのか?
・真に患者さんの求めるニーズを抽出するには?患者中心の創薬研究とは?
・製薬会社が患者中心の医療の実現に向けて貢献するには薬や治療法を提供する以外にないのか?
今回のセッションでは、製薬企業、日米で患者支援活動を行う団体、アメリカの大学研究機関からそれぞれトップリーダーをお迎えして上記のような課題を共有し、議論します。 議論では、被験者自身により直接新薬の有効性・安全性さらには有用性を評価するという考え方 Patient Reported Outcome(PRO) についても取り上げます。また、薬や治療法を提供する以外の新たな事業モデルの取り組みや業界のトレンドについてもご紹介いただく予定です。 ぜひご参加ください。
DAY 1
1/29 (日)
14:15 - 15:15
【CancerX R&D(研究開発治療)】
主催セッション
〜患者中心の研究開発と事業〜
- 上野 直人 ( ハワイ大学がんセンター ディレクター / M.D., Ph.D., F.A.C.P./ CancerX 共同発起人・共同代表理事 )
- 眞鍋 淳 ( 第一三共株式会社 代表取締役社長兼CEO )
- 山本 眞基子 ( BCネットワーク(ヤングジャパニーズブレストキャンサーネットワーク)創立者、代表理事 )
- モデレーター : 三嶋 雄太 ( 筑波大学 医学医療系 助教 / 附属病院 再生医療推進室 副室長 / 医薬学博士 / 薬剤師 / CancerX 共同発起人・理事 )
Cancer Agenda 03
がんに関するアンメットニーズ*を可視化する
*世の中に認知されていない潜在的なニーズ(欲求・要求・需要)のこと。それを求める人数が少ないことや声を上げにくい環境が原因となり満たされていないニーズを指す。
Cancer Agenda 05
市民が主役のがんに向き合えるコミュニティ形成をする
Cancer Agenda 09
持続可能な医療のしくみを構築する
Cancer Agenda 14
患者のQOL*を重視した医療を提供する
*Quality of Life の略。ひとりひとりの生活の質のこと。
Cancer Agenda 17
最良の治療と予防をより早く提供するための研究開発を進める
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