がん研究は未来の治療を作るための大きな柱です。しかし、がん研究の世界で行われていることはすごく専門的で、一般の人にはわかりにくく、研究世界で行われていることや、研究者の思いや情熱が一般の人に伝わる機会は少ないです。実際、がん研究と社会には大きな距離があって、そのことが研究への支援の不足に繋がっています。また、科学世界で行われていることがブラックボックスのままであることが、がん治療への理解や信頼を構築する上での足かせともなっています。
この企画は、がん研究と一般社会との距離を縮め、研究者を患者さんや他業種の人との新たな繋がりを生もうという試みです。具体的には、今年の海外日本人研究者ネットワーク(UJA)*のがん論文賞の応募者で、海外で活躍をする新進気鋭のがん研究者に参加してもらい、自分たちのがん研究についての物語を、参加者の一般の方に向けてプレゼンしてもらいます。何を解決したいと思い、どう研究をして、この結果はどう未来の薬に結びつくのかを話してもらいます。またどうして研究者になったのか、何が大変で、何が楽しいのかなどの、研究者の物語にも迫ります。 このセッションを行う前提として CancerX からは研究開発治療のとりわけ”研究(開発)”の現場で活躍している人々がどういったインセンティブで動いているか、当事者にはあたりまえであるけども論文を読む際の注目点(著者の順番や、引用数、細胞や動物を使った研究のステージなどの要素)に対してもご紹介し、一般の方々が抱く論文というものへの距離感を縮めることも目的としています。
*一般社団法人海外日本人研究者ネットワーク(UJA): https://www.uja-info.org/
無料セッションのポータルサイトからご参加ください!
https://link.cancerx.jp/wcw2022-opensession-portal