デジタル庁も創設され社会全体でDX(Digital Transformation、デジタルトランスフォーメーション)を促進する動きが活発化しており、その恩恵に期待が高まっています。マイナンバーカードの保険証利用やオンライン資格確認が開始されると共に、今後、本人確認により薬局において薬剤情報や特定健診等の情報を閲覧することも可能になる予定です。医療界においてもこの他様々な分野でDXを目指した取り組みが始まっている一方で、多くの課題や疑問が浮きあがってきます。どうやって膨大化する個人情報を守るのか? 個人情報保護法など法制化、対応が困難な病院の電子カルテシステム、そもそも医療データは誰のものなのか? デジタル庁とはどいうった組織なのか?
個々人が自ら医療データを所有管理し、データの活用法について選択しなければならない時代に突入しつつある中で、みんなが正しく理解し、正しく使えるための基盤は整っているのか? アナログ情報や業務をデジタルに置き換えるデジタイゼーション(Digitization)だけに留まらず、デジタライゼーション(Digitalization)によってこれまでの様式では困難だった新たな利益や付加価値を提供するためには現在何が課題になっているのか?
本セッションでは、産官民という異なる立場から実際にDXに取り組む登壇者と共に最新の取組と課題を共有し、どのように社会全体で進めていくべきなのか、進べき道を模索します。 DXにこれから取り組む、または興味のある方も “デジタイゼーション” と “デジタライゼーション” を区別しながら一緒に考えることができるセッションにしたいと思います。
(CancerX 加藤、三嶋)